悪魔の手先 NO.6  作:キョン

『出本過去編も終わったところで状況をおさらいしよう。

状況、周りが崖です。

はい、ダウトです。嘘です。嘘ですと言ってください。

何でこんな状況になったかというと、

理由、暗闇の中手探りで(というか適当に)水岡が歩いて行った(迷いに行った)から。

はい、ここです。水岡が適当に歩いて行ったからこうなったんです。

ね?俺悪くないのに何でこんなことになったんだ? Why? What?

と、うだうだ言っていても仕方ないので、とりあえず寝ることにしました。』

「おい、誰に説明してんだ出本」

 『そう声をかけてくる声の主は、天王と言うやつだ。

俺はそいつのほうを向いてやった。そしてこう言った。

「俺は今、風と喋っているんだぜ」

「おぉなんとカッコいい!!ぜひあなたの弟子にさせてください」

そう天王は言ってきた。

「ふはははは!!よいよい俺の弟子にしてやろう」

そう言い返すと天王は目を輝かせてこう言った。

「ありがとうございます、出本さん!! いや、出本先輩!! いや、出本国王!!」

「ふははははは!!!!我を崇めよ!!崇めるのだァァァァァァァ!!!!!!!!」

そうすると天王は…』

バキィ!!「グハッ…」ドサッ…

見事に天王の右回し蹴りは出本の後頭部にあたり、出本は前に倒れた。

「長い」

俺はそう言ってあたりを見回した。

その時、風が吹いた。

「いい加減寒いな」

出本はそう言った。なんか今回は回復が早いな、つまらん。

「確かに」

相槌は水岡だ。

「こんなんじゃ風邪ひきそうよね」

「冷蔵庫いらずだな」

「でも冷凍食品はもう少し寒くないとだめなんじゃないかしら?」

「はっ!!こんだけ寒けりゃ平気さ!!」

「あぁん?やんのかボケェ」

「そっちこそやんのかぁ?」

「はいはいはい、醜い争いはやめろよ」

いい加減仲裁しないと延々続けそうだ。

「しかし、確かに寒いな」

それもそのはず、こんな夜遅くに山の上にいるんだからな。

「なんかで風よけになるものでも作るか」

そういうと出本はおもむろにそれらしきものを探してきた。

小枝、小さい木の葉、短いつる…

「うん、俺らは○ルバニアファミリーか何かかな?」

そう突っ込むと俺は近くにあった手頃な木を指して、

「この上に大きい葉を乗せるとかにしようぜ」

「まぁそんなこと言ったってヤシの木もバナナの木もないこの高尾山に、デカい葉もなにもないけどね」

そう言われると確かにそうなのだが…

「て、あれ?今の声って門戸か?今までどこ行ってたんだよ」

そう言って振り返ると、門戸が身長と同じくらいか、少し高い程度の大きさの葉を10枚近くか…いや、それ以上もっていた。

「何だそれ!!」

まずはそう言った。

「まずはその葉は何のはなんの葉なんだよ!! 今さっきお前がそんなのもないって言ったんだろ!! それに良くそんなに持ってこれたな!!」

「ふっ、これは半分ギャグだからいいんだよ」

キラーンという効果音が出そうな微笑を浮かべて門戸が言った。

「おいナレーターと同じようなことを言うな」

出本が割って入るように言った。

「お前が文句を言う権利はないぞシルバニ男」

「誰がシルバニ男だ、誰が」

{ナレーさん}「ホント、つくづくこの小説はコピペが多く見えんだよねぇ〜」とか思うやつは見なきゃいいじゃん{ナレーさん}

「あ、そういうキャラで行くんだ、もう」

出本は納得したような顔をした。

「そんなことより、これが何の葉だとかそんなのはいいからさ、さっさと風よけにしようぜ」

俺はそういうと、門戸の持ってきた葉で風よけを作り始めた。

簡易と言うくらいなので、少し低めの木に葉を乗せて周りを葉で覆ったものである。

少し風が入ってくるが普通の野宿よりはマシだろう。

その後、俺と出本は簡易テントを作った。

「よし、おわり。これでいいな」

そう言って振り返り、俺はハッと息をのんだ。

そこに…………そこに二人の姿は………………なかった…………………………

<悪魔の手先 NO.6完>

=作者より=

はい、というわけでね、今回は短いしシリアスに終わってるしでいいことなしですよ。

まぁ、個人的にはシルバニ男がツボってしまいました(笑)

あ、ちなみに「シルバニおとこ」って読むんじゃなくて、「シルバニお」って読んでください。

金輪際出ないでしょうけどね。

最後に1つ、シリアスに終わってるけど、シリアスじゃないんで。

北島○朗の真似したコ○ッケなんで、その辺注意してくださいね?


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