悪魔の手先 番外編”とある出本の勉強会”  作:キョン

悪魔の手先 番外編”とある出本の勉強会”

「勉強教えてくれぇぇぇぇぇぇ!!」

これはとある日の朝のことだった。

朝早くに登校するタイプの俺は、早くに登校して教科書を読んでいた俺の所に出本が突っ込んできたことから始まった。

俺はそれをかわす。

「ブッ!!」

落下防止のためについている鉄の板に顔面をぶつけて、地面を転がりながら呻いている出本に目を向けず、

「…………なんだと?」

表情も内面の感情も一切起伏させずに尋ねた。

出本は鼻をさすりながら答える。

「いつつ……だからそのままの意味だよ。もうすぐ試験だろう?だから教えてもらおうと思ったんだよ」

「なるほどな」

そう、今は試験一週間前。

丁度部活が一時停止し、野球部やサッカー部等の全体的に勉強ができない奴らも試験勉強に集中しろと言われている時だ。

ちなみに、俺の所に教えを請いに来た生徒はこいつだけでは無い。学年一位のお零れにでも与ろうとしているのか知らないが、俺は全て一蹴を続けてきた。

無論、こいつも撥ね退けた。

「無駄だ、勉強なんてのは一朝一夕で身に着くもんじゃない。日々の努力が物を言うんだ」

「えぇ〜そう言うなよ〜、友達だろ〜」

「友達は関係ない。勉強には友情も勝利もない。あるのは努力と結果だけだ」

出本は「そうは言ってもな〜」と、

「俺は勉強とか苦手だしさ〜、歴史は解るんだけどさ〜。 なぁ、頼むよ。教えてくれよ」

俺は本をぱたんと閉じ、溜息をつきながら、

「つーか、お前には門戸っていう言い先生が居るだろうが。 あいつに教えてもらえよ」

俺は至極真っ当過ぎるほどの正論を叩きつけて睨みつける。

しかし、出本は予想していましたとでも言いたそうだけど、とてつもなく苦い顔をして鞄からスッと一冊のノートを取り出した。

「これ、見てみろ」

そこにはピンクの丸い文字で『テスト対策ノート』と書かれていた。ちなみにこの文章はこれまたピンクのハートで囲まれていたりする。そういうのに疎い俺でもわかるほど女子の臭いがぷんぷんするものだった。

裏を見ると相々傘に『ヒー君』と『ミズ』と書かれていた。もちろんすぐに分かった。これはこいつと門戸のテスト対策ノートだ。こいつら、お互いをこんな風に呼ぶまで発展したんだな。

しかし、これがどうした?

こんなものまで用意するほどの徹底ぶりなら、俺の関与する所じゃないし、こいつらの間に割って入って無駄に空気を重くしたりするのも遠慮したい。

もちろん、完全にそういう気持ちなくして勉強をすると言うのなら話は別だろうが、このノートの外見を見る限り、100%いや1000%いや10000%ありえない。

「そうだよ、俺はイチャイチャしたいさ、勉強なんかほっといてな。

でもさ、あいつ許してくれないんだよ、そういうの」

そうだろうな、無駄な所でまじめになるタイプだからな。

「俺が『チューしよう!チュー!』とか言うとえらく冷たい目で見てくるし、ふざけて体にでも触ろうものなら平手打ちだぞ?マジで怖ぇんだよ」

「…………………なるほど、つまり初めは門戸に教えてもらっていたが、あいつが無駄にまじめでやりにくいから、俺に逃亡したと、そういうわけだな?」

「そう!!」

「何でそんなに偉そうなんだよ、帰れ帰れ、さっき俺に突っ込んできたときの速度の100倍の速度で帰れ。もう戻ってくんな」

「酷いっ!!」

俺は溜息をつく。ふざけてんのか?こいつは。

俺はしばらく考える。そして名案を思いついた。

「……よし、なら交換条件をつけよう。 俺はお前に教えるなんてデメリットしかない。ならお前は俺にどんなメリットをくれるんだ?」

俺はこいつに気付かれないようにニヤリと笑いながら「チャンスは一回だ」と付け加える。

俺はこれについては考えがあった。

ここで「昼飯おごってやるよ」等の発言が出た場合、俺は「買収か?この契約は破棄だな」で終了だ。こいつは間違いなくそれで来ると俺は読んでいた。なにせ考え方が単調だからな。

俺は本を開く準備をし、心の中で「さっさとしやがれ」と念じていた。

しかし、こいつは予想外の答えを返してきた。

「う〜ん、それならお前のことが好きな女子の名前でも…………・」

「却下。はい、お疲れ様〜」

予想していた「おごるよ」よりも早い返答で返した。

「早っ!いやいや気になんないの?」

「答える必要性もないだろうが。帰れ帰れ」

「くっ……いや、ちょっと待て!お前本当に気にならないのか!?」

「あぁ、気になら……」

「よく考えろ!!お前が恋なんてしないっていう人種なのを知っているうえで、お前のことを好きだって言う奇怪な人種を本当に気にならないのか!?」

「…………それは…………」

確かにそう言われてみれば気になる。確かにそんな人間は奇怪と言えば奇怪だし、もっと言うなら稀有といえる人種とも言えるだろう。そんな人間を気にならないかと聞かれたら確かに、否、だ。

出本は悪役が浮かべるような笑みをし、「どうだ?」と言ってきた。

「ふむ…………」

確かに想像できないな。そんな感情を俺に持つほど馬鹿で暇を持て余している人間は。

「おい、これで交渉成立でいいか?」

「…………………………仕方ない、それで手を打とう。 確認しておくが、『そんなもん知らねえよ!』とか、『そんなもん居ねえよ!』とかそういうオチじゃないだろうな?」

出本は胸をドンッと叩いて、

「安心しろ、流石にそんなことはない」

と言った。俺はもう一つ確認をとる。

「それと、その情報の提供者は誰だ?」

「俺だ!!」

「お疲れ、契約破棄だ」

「待てぇい!!安心しろって、確実な情報だから!!」

俺は若干――いや、相当の不安を感じつつも、今現在進行形で女子と付き合っているこいつの言うことを信じることにした。

「分かった、それで契約しよう。今日の放課後にでも家に来い。勉強なんか学校でやっても遊ぶだけだからな」

「わかった」

「あぁ、それと門戸は連れてこい。あいつは俺より国語の成績はいいからな。それくらい教えてもらえ」

「あ、あぁ、わかったよ」

若干嫌そうな顔をしつつ返答してきた。

「それだけだ、もう戻っていいぞ。いい加減鞄置いてこい」

出本は不意を突かれたような表情をしてからこう言った。

「お前、誰か忘れてないか?」

俺は意味のわからないことを口走るこいつに、本格的に救えない人に向ける目をして「ハァ?」と言った。

「意味が解らないな。他になんか必要な人居たか?」

俺は学年一位であいつも常に学年5位以内に入っている。

ちなみにこの学校は学年上位5位までは特待生徒、10位までが特別生徒と言われ、それぞれ「特待枠」や「特別枠」と言われている。

その中に入っている生徒は授業料免除に近い優遇を受けられ、それ以外のものも必要経費はほとんどがただに近くなる。もちろん、特待枠のほうが免除額は高い。

そんな特待枠に入っている人間が2人もいるんだから、お前の馬鹿さ加減など補ってあまりあるものだ。

「…………あのさ、水岡も呼んでくれないか?」

「別にいいが、何でだ?浮気か?」

「違ぇよ!!俺が愛しているのはミズだけだよ」

「冗談だ。で、何でだ?」

出本は言い訳を探すかのように眼球をあっちこっちに向けて、言葉を続けた。

「あぁっと……まぁ……そのほうがいろいろと都合がいいんだよ」

「あぁ、門戸と俺しかいないと馬鹿仲間がいなくて不安なんだな。そういうことなら呼んでもいいが」

「あ、あぁ、そういうことだよ」

出本は「じゃあそういうことだから。またあとでな」と言って自分の席に戻っていった。

俺はあいつが席に戻ったことを確認して呟いた。

「ちっ、メンドくせぇ仕事引き受けちまったな……………」

俺はまた本に目を落としていった。

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その後、なんだかんだで放課後……………

俺は通常通り帰路についていた。

しかし、いつもとは違い隣に人がついてきている。

出本、門戸、そして水岡の三人だ。

家に着くまでは出本と門戸はイチャイチャしながら歩いていた。

水岡は恥ずかしそうにしつつ、俺は華麗にスルーしつつ歩いていた。

そして我が家(賃貸マンション)……………

「ほら、入れよ」

俺は即行で鍵を開けて扉を開いた。

「お邪魔しま〜す」

出本と門戸はお約束とも言うべき挨拶を発して家の中にガンガン踏み込んでいく。

水岡はこういう所でも真面目キャラを押しているのか知らないが、靴をきちんと揃えてうるさくしないように入っていく。

「そんなに硬くならなくていいぞ。あいつらほどになってはいかんが」

一応言っておく。

「あ、うん。大丈夫」

水岡は一回振り返りリビングへ向かって行った。

「まぁお前がそれでいいならいいんだが……っておいお前ら、勝手に冷蔵庫ん中見んじゃねえよ」

あまり声のトーンは上げずに忠告しながら俺もリビングへ向かった。

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「よし、ではまずは何を教えようか」

「じゃあ英語を頼む」

そう言うと出本は自分の鞄から英語のテキストを取り出してきた。

「あ〜なら私がやるよ。得意だから」

申告してきたのは水岡だった。「そんで、どこが解らないの?」と、出本の教科書をのぞきこむ。

若干門戸が怒らないかと思ったが、流石にそこまで嫉妬深いわけでは無かったらしく、怒りの片鱗も見せなかった。少し安堵。

「いや、俺ってさ、ホント英語は全然だめなんだよ。文法?は?何それ?って感じだからさ……」

「重症だな」

俺はこれは骨が折れると思いつつ、椅子の背もたれに体重を預けて腕を組んだ。

「よし、じゃあ試しに例文『これはペンです。』を英訳して」

これは英語を習ったことのある人間なら常識だ。中学1年生でも、多少の勉強…と言うか中一の半分を過ぎているこの時期なら、解って当り前のレベルだ。

{ナレーさん}ちなみに英語が最も苦手な教科であるこれの筆者も、これくらいはできるんだよ。{ナレー終}

ナレーさんはスッと通り過ぎて豆知識を言っていった。別にいい。無視しよう。

出本は「それくらい解るさ」と自信満々に言い、自習ノートにこう書いた。

"I am a pen."

「うん、もう一回落ち着いて書いて」

水岡は即答してもう一度書くように促した。

出本は「え?間違ってるか?」と言い、首をかしげながら「おかしいな……」と呟いていた。

ちなみに"I am pen."の和訳は「私はペンです。」だ。なんでペンが喋ってるんだよ。

さて、ここからはしばらく出本の面白英訳をぶっ続けで見ていただきたい。なお、英文の横に()で囲まれた文章があるが、それはその英文の和訳である。英語をまだ知らない人のために付属しておいた、参考にしていただきたい。

"I have a pen."(私はペンを持っています。)

「ペンが入ればいいってものじゃないよ?」

"We are a pen."(私たちはペンです。)

「何で増えてんのよ」

"We have a pen."(私たちはペンを持っています。)

「さっきからわざとやってない?何で同じ間違いを二度連続でするのよ」

"This pen is a pen."(このペンはペンです。)

「若干惜しい!でもそれはただの事実確認!」

"I am this pen."(私はこのペンです。)

「最初の奴とひとつ前のが合体した!」

"I am a pen. I am a pen. I am a pen. I am a pen. I am a pen. I am a pen. I am a pen. I am a pen. I am a pen. I am a pen."(私はペンです。私はペンです。私はペンです。私はペンです。私はペンです。私はペンです。私はペンです。私はペンです。私はペンです。私はペンです。)

「やけくそか!! あぁ、もういいよ!!正解は"It is a pen."だよ!!」

ついに我慢の限界にきたのか答えを言ってしまった。

「あぁ〜それだよ〜、もう少しで出てきそうだったのに〜、何で言うんだよ〜」

「ねぇ、こいつ殴っていいかな?」

「止めとけ」

俺はかなりやんわりと注意した。

「ハァ……私にはもう無理です。最初の第一歩も踏み出せませんでした…………」

「あんまり気にすんな……大丈夫、お前は全然間違ってないから」

俺は水岡を軽く励まして出本に話を戻す。

水岡はひざに両手を乗せてうつむいたまま動かなくなったので、自然回復するまで放っておくことにする。

「おい、次はなんだ?」

「う〜ん、なら国語あたりを頼むよ」

「あっ、それなら私の出番ね」

門戸が国語は国語のテキストを取り出している時、出本は「しまった」という顔をしていたが無視だ。

「よし、なら読解から入ってもいいんだけど、初めは腕慣らしに漢字にしましょうか」

「えっ!?今までの鬼具合は何処へ!!」

「一応ここに来る前に天王に『何であんたが出本に勉強を教えてあげるの?』って聞いたからね。理由聞いたからもう少し優しくしようかなって思ったのよ」

出本は子犬を見つけた犬愛好家のような顔をして、

「あぁ〜ありがとう心の友よ〜!!」

「恋人だけどね。さっ、じゃあ簡単なところからいきましょうか」

門戸は漢字のテキストをパラリとめくり、そこにあった一つの漢字を指差した。

『忘却』

「これなんて読むか解る?」

出本は「フフッ」と鼻で笑い、

「なめるなよ!それは『ぼうきゃく』だ!」

「まぁ、流石に通常の読みは解るよね。そうじゃないとまともに文章読めないもんね」

「フッフッフッ、それくらいできるのさ」

まぁそりゃそうか。

と、俺が感じていると、こいつは付け足しをしてきた。

「ちなみに!意味は過去のことを忘れることなのだ!」

おっ、あってる。さすがにそれくらいは解るのか。

俺はもう少し出本を見直した。しかしその直後、俺の好感度は消え去った。


「成り立ちは『恋人と別れてしまった……彼女を忘れるためにこの思い出の品々を焼却しなきゃな……』の略なのだ!!」


『違うよ!!(違ぇよ!!)』

俺と門戸は最大音量で突っ込んでいた。

「なんだその無駄に重いストーリー!!そんな背景は無いから!!」

「えぇぇ!!そうなの!!!」

「あんた……無駄なことは付け足さないほうがいいよ……。しばらく黙っときな……」

出本は「そんなはずは……」とまた唸っていた。

「まぁいいや。意味はあってたし。よし、じゃあ今度はこれ」

また漢字を指差す。

『山車』

「フッこんなのは簡単!答えは―――――」

「ちなみに『やまぐるま』や『やまくるま』とかではありません」

「…………………」

あ、こいつそうだと思ってたな。

出本はしばらく無言を続けた。さすがにこれは答えが出ないと思ったのか、門戸はヒントを出した。

「お祭りで使われるね、これは」

「そうだな」

俺は相槌を打つ。

「祭り?祭り……ハッ!解ったぞ!」

ついに答えが出たようだ。


「答えは『たこ焼焼き機』だな!」


『そんなわけないでしょ!!(んなわけあるか!!)』

またも最大音量で突っ込んだ。

「なによたこ焼焼き機って!何で漢字を漢字で読んでるのよ!」

「漢字の新しい可能性を模索してみました」

「いらねぇよそんなもんは!!投げ捨てとけ!!」

ちなみにこのマンションは大声で叫んでも防音対策付なので安全だ。ここを選んで良かった。

「正解は『だし』よ。お祭りで使う飾り付けられた車のことね」

「え?例えば車の後ろに空き缶をくくりつけるとか?」

「どこのハネムーン!?違うわよ、手で押す車のことよ!!」

「あぁはいはい、解った解った」

門戸はぜいぜい言いながら机に突っ伏した。

「もう…私には……無理……」

「よく頑張ったよ、お前は」

俺はこいつを励ました。

門戸は机に突っ伏したまま動かなくなった。水岡もまだうつむいたままだ。

俺は立ち上がり、キッチンの所にあった棚から菓子を取り出してくると、テーブルの上に置いた。

「おっ、サンキュー!」

「触るなっ!!お前の分はひとかけらたりともありはしない!!」

「えぇっ!!何で!!」

俺は菓子を食おうとした出本の手を払いのけると、目の前に座っている女子2人に渡した。

「ほれ、食うなら食え」

「あぁ、ありがとう………」

「ごめんね気を使わせちゃって」

「いいさ、元凶はあいつだからな」

俺たちは出本を見た。

出本は「なんだ?」という顔をしてきて、イラッとしたのでとりあえず三人で一斉に殴っておいた。

「さ、次はなんだ」

「あ、じゃあ数学でお願いします」

顔面を腫れあがらせた出本は敬語でそう言ってきた。

「解った。じゃあまずは簡単な確認だ。小学4年位ならおそらく解るであろう問題だ」

俺は口頭でこう告げた。

「ヒロシくんはコンビニに買い物に出かけました」

「なんで買い物に行ったの?」

「黙っとけや」

「はい……」

無駄な事を掘り下げようとしたので黙らせてる続ける。

「そこで130円の鉛筆を買い、200円払いました。おつりはいくらですか?」

「そんなのは簡単、70円だ」

「まぁ流石にわかるか。じゃあこう言うのはどうだ?ちなみにこれは少しひっかけが入ってるから。まぁ小学生の時に習うはずだけど」

そして俺はその少しひっかけの入った問題を出した。

「ヒロシくんはみかんを段ボールに詰めていました」

「何……」

「黙っとけや」

「はい……」

学習能力が無いのか、おんなじボケを繰り返して跳ね返された。それでも無視して続ける。

「一つの段ボールには15個のみかんが入ります。みかんは全部で100個あります。段ボールは一体いくつ必要でしょうか?」

出本は「こんなの簡単!」と言って、

「100÷15=6あまり10だから6個!!」

「Wow、偉い簡単に引っかかったな。答えは7個だよ」

ちなみにこれのひっかけとは「全部入れなければいけない」と言うところだ。

小学生の教科書の割り算の範囲にでも載ってると思うが、大抵こういう問題はあまりを無視する問題、もしくはあまりが関係ない問題が多いのだが、

全部入れるにはあまりの分もきちんと入れなければいけないので、あまりを入れるための箱として1つ箱を加えなければならないのだ。

よって正しい正解は100÷15=6あまり10  6+1=7で7個が正解なのだ。

普通割り算習いたての時には引っかかるものだが、多少かじったものなら絶対に引っかからないような問題だ。

「えぇ〜なんだよそれ〜」

「問題をミスしたお前に文句を言う権利はない。お前、本当に小学校卒業したのかよ」

「したわ!!ちゃんとな!!」

俺は「ふぅ」と息を吐き究極の一言を呟いた。そして、今日の努力を全て無駄にする一言を。


「お前、もう無理だ。あきらめろ」


***************************************************************************

その後、出本は全ての補習に引っかかりましたとさ。めでたし、めでたし……。

(無論、俺は学年一位、門戸は2位、水岡は前回よりも順位を上げて4位になりました。)

P.S. 俺らはあの時の恨みを晴らすために、いつも出本が補習を受けている教室の前で楽しそうに談笑をして、終わる10分前になると即行で帰ると言う嫌がらせをしていました。


それでは皆さん!!勉強は怠らない様に!!


おまけ……これの作者はつい先日(7月7日)に行われたテストの英語の補習に引っかかりました。文句あるか?

<悪魔の手先 番外編”とある出本の勉強会”完>

=作者より=

いかがだったでしょうか?

今回はいつもより長めです。

これはまたまた『生○会の一存(碧陽学園生徒会議事録)シリーズ』のパクリです。

全てをパクッているわけではありませんが、こんな雰囲気のお話です。ちなみにパクッたお話が載っているのは4巻の『生○会の四散』ですので、本当に面白いですので買ってみてください。ライトノベルですよ〜、漫画もありますけど。

それはさておき、ここで重大な発表をします。

次回の番外編が最終回となります。

はい、そうです。最終回です。そろそろ新しいお話の本筋が決まってきたので最終回です。

まぁ色々有りましたがどうか次回まで見てやってください。

それでは、最終回の情報を公開します。どうぞ〜(見たくない方はここから下を見ないで、次回の発表までお待ちください)

題名:「別れと真相と真の完結」 ふと、とあるきっかけにより今までのここでの生活を思い出していた水岡。

                    その時たまたま思い出した言葉があった。
   
                    ――君さ出本と門戸に悪魔がついてますよ〜っていうヒントが有ったの知ってた?――

                    ついに完結『悪魔の手先シリーズ』!! 最終回の結末はどうなるのか!? この言葉の意味はなんなのか!? そして水岡の恋の行方は―――

                    感動のラストか!? バッドエンドなのか!? 乞うご期待!!

……とまぁこんな感じです。まぁ雰囲気である程度伝わっちゃうかも……

それでは次回「別れと真相と真の完結」でお会いしましょう。ではっ!!


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