中学２年の淡い、切ない恋　〜前編〜 　作：新倉　アヤ

　
　皆さんにも、中学２年の恋があったと思います。

　まだ経験していない人だっているでしょうし、

　中学２年に限ったことでもありません

　
　私の場合は現在ですが、そんな中学生の淡い切ない恋を思い出して頂けたら、

　想像していただけたらいいなぁと思います
　


　
　もしもあの日、電話に出なかったら・・・

　もしもあの日、あんな事を言わなければ・・・




　
　そんな私の実話を、皆様が見飽きない程度の文で描いていきたいと思います
　



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　私とアイツはずっと一緒だった
　
　喧嘩もしたし
　
　一緒に泣いた



　周りから言うと公認カップル

　仲の良い友達にすれば「友達以上　恋人未満」



　私達は小さい頃から友情を積み上げて来た。

　


　ある日突然電話越しに言われた

　去年の夏と同じ、あのフレーズ





　「付き合って」





　
　二回目だった。

　一回目の答えはNO
　

　だって付き合ったことなんて無かったし

　意識したことだって無かった

　だってずっと一緒にいたから



　沈黙は続く



　私はこの関係を変えたくなかった

　でもアイツは違った



　「こんな関係もう辛い。それに俺達ってもう
　　付き合ってるようなもんだし、周りも公認だって言ってるしさ・・・」



　私はそんなこと思ったこと無かったのに！

　それに、私はその周りからの「やっぱりねぇ〜」みたいなのが
　
　すごく嫌だった

　
　だから今回も答えはNo。
　
　そう言った

　でもアイツは沈黙の後、静かな、悲しげな声でこう言った




　「俺、今回振られたらケジメをつけようと思ってたんだ。
　　だからもう俺、お前のことは本気で諦めたい。
　　だからさ、しばらく俺のことは放って置いてくれないか？」







　え？









　「勝手に告ったのにすげーゴメン。　　つまり









　　もう昔みたいに仲良くはできねー・・・して欲しくねぇんだ」








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後編へ続く