鉄道経営物語 第3話 東淀川駅の現状から 作:ヨワモノ
股田事故田の出勤する東淀川駅は、エスカレーターは、上りしかなく、下りはない。
そのため、駅員は、車椅子の人などがいるたびに総出(?)で下まで下ろす。
でも、それでは駅員も疲れてしまうので、エレベーターを作ることにした。
JR京都線の駅で、開業当時からエスカレーターやエレベーターがついていたのは、3駅で、しかもターミナル駅だ。その駅が、京都駅、新大阪駅、大阪駅だ。
この3駅以外は、徐々にバリアフリー化工事として付けられ、上りのみ対応できるようになった。しかし、下りもないと不便なのは分かる。
上りに階段を使えない人は、下りでも階段を使える訳がない。そんな人のために、各駅でもエレベーターの設置工事を進めている。しかし、どうしても、工事中は道が狭くなり、騒音もある。
東淀川区は、現在も40代ぐらいの人が多く、エレベーターの要望が強い。なぜかというと、階段の上り下りで大変なのだ。
そんな思いを、真っ先に聞いたのが股田事故田だ。自分の住む区のことなので、真っ先に知ってもおかしくない。その情報を持って社長室に入るのだ。
股田事故田「社長、失礼します。」
股田事故田「社長。実は、東淀川駅の現状について話したいことがございます。」
社長「ふむ。それでは話してくれ。」
股田事故田「実は、東淀川駅周辺は、今でも結構な年の人が多く住む土地です。このような事情の中、バリアフリー化工事が着工されていないのが東淀川駅だけです。」
社長「確かに、そうだな。」
股田事故田「そこで、バリアフリー化工事を、JR京都線各駅で実施することを思います。」
社長「そうだな。じゃあ、工事のほうは、私から直接お願いするつもりだ。しかし、当分時間がかかりそうですが、いいですか?」
股田事故田「いいえ、別に。実際、僕も東淀川区の住民ですから、住民の声はいつも聞いています。特に、出勤時が多いです。」
社長「そんなに人気なのか・・・あ、そうだ。もし良ければ、東淀川区のイベント、JR西日本が参加してもいいかも知れんな。」
股田事故田「まさか!本当にいいんですか?」
社長「ああ、もちろんさ。イベントによって我が社を知ってもらい、もっと使いやすい会社にするチャンスだしな。」
股田事故田「ありがとうございます。これで、若年代の人も高年代の人も暮らせる東淀川区になるよう、頑張ります!」
コメント
pochir 2009/08/22 07:33
今日は^^
まとめてシリーズ読みました
ただ気になるところもありました
社長の台詞で社長自身の発言なのに
社長から直接お願いする〜というところは
私から直接お願い〜とかの方がしっくりくるような気もします
連載頑張ってくださいね
3点 aaa 2009/08/22 10:31
全部読んできました。
作品は多いけど
僕は大体面白かったです。