題なし 作:彩
ねえ、僕が死んだら
悲しんでくれますか?
今、ここで、死ぬと叫んでも
だれも信じてくれないでしょう
だったら僕は今、きみの前で
ザクリと首を切りましょう
そうすればほら、信じてくれる?
そんな怖い顔しないでよ
いつもみたいに笑いなよ
僕を蹴りつけるときみたいに
声を出して笑えばいいさ
あれ、あれ?どうして?
響くのは僕の声だけ
切れた首から滴る
赤い滴はなんだろう
コメント
1点 sisanan 2011/06/05 21:56
「赤い滴はなんだろう」で終わるのは少し不十分な気が・・・
そういえば涙って血から赤い色を抜いただけらしいですね
3点 ヨワモノ 2011/06/18 18:24
いや、最後が疑問で終わっているのがそれまたいいんだよ。
ちょっと恐ろしい詩だとは思うけど、きっと原発から近い所にいる子供たちだったら、こう思っていたりするんだろうな。「早く、原発のある世界からいなくなりたい」って。
でも、ニュースでは政府が、関電とかに、原発の稼動開始を呼びかけてる時点で、原発がなくなる世界はムリでしょうね。
まあ、子供たちに優しい国・世界作りを進めてほしいですね。