親友の恋と、あたしの恋。 　作：ううみ

　　こんな、最悪なことって・・・・あるの？
　　大好きな、大好きな親友と好きな人が、かぶっちゃうなんて・・・・。
　　「でさ、達也君ったら、やさしいの！おとした消しゴム拾ってもらっちゃった！！・・・・って、あれ？ハル、聞いてる？」
　　「・・・あぁ、うん、そうだね」
　　「もー、ちゃんと聞いてよ！！」
　　あたし、桜　ハル。
　　あたしの好きな人は、村上　達也。あたしの幼馴染だ。
　　そして、大親友、椎名　望。達也が好き。
　　
　　こんなのって、あんまりだ。
　　神様なんて、非科学的なことは信じないけど。
　　このときばかりは、神様を恨んだ。
　　望じゃない、ほかの人ならいい。
　　でも、、、どっちも大好きだからこそ、選べない。　　

　　あ、、、だめだ。涙出ちゃう・・・
　　「ごめん、望、用事あるから、先、帰るね」

　　ついに、望に達也が好きなこと、言えなかった。
　　（続く）


　　

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