嘘つきの涙 3  作:彩

それきり、俺は愛結になんの感情も持たなくなった。
否、憎くてたまらない。
こんな女に騙され続けてたまるか、と今日は1つ決意していた。

今日で最後。


俺は愛結と別れると決めていた。

「じゃあまた、今日は楽しかったよ!」

愛結が勝手にじゃあねと手をふる。
アタシは帰ろうとする陽菜を引き止めた。


『愛結、1つ言いたいことがある。』
「なに?」

怪訝そうに愛結は眉間にシワをよせた。
俺は負けじと睨み返すと、こう言い放った。


『別れよう。』







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