magic☆世界 第1話 作:朔。
この物語はフィクションです。
実際の人物、団体などは関係ありません。
majic☆世界
「優、あなた東雲学園に入学なさい」
つやつやとした軽い縦ロール、淡いピンクのワンピースに白いカーディガン。
いかにも「奥様」風な女性がいきなり、あたしの部屋にノックもなしに入ってきた。
「ちょっと待ってよ、か…ママ」
そう。何を隠そうこの女性はあたし、葛城優(かつらぎ ゆう)の母親なのだ。全然似てないけど。
あたしが「か」と言いかけたのは母さん、と言おうとしたから。
あたしが母さんと呼ぶと怒るから、ママ。
少なくともあたしの学校ではそう読んでいる人はいないから恥ずかしい。
とそれはおいといて。
「…ママ?あたしの性別分かってるよね?」
ママに問う。
あなたが優と呼ぶこのあたしの性別を。
「もちろん、女の子」
きっぱりと、はっきりとそう言った。
確かに言った。なら話は早い。
「東雲学園は男子校だよね?
それにあたし男嫌いって知ってるよね?
あと苦労して入った高校、どうしてくれるの!?」
あたしの凄い剣幕での抵抗にママも少したじろいだけど、こう続けた。
「あなた、葛城家の伝統を忘れたの?それにあなたが異例の女性後継者だってことも」
第2話に続く。
コメント
朔。 2011/12/19 18:37
はじめまして^^
朔といいます。
ファンタジー系の小説を書くことが多いです。
学園生活の描写などを勉強したいと思って、
この話の執筆を始めました。
誤字、脱字、不可解な点などあれば訂正します。
宜しくお願いします。。
の 2012/02/21 22:10
ここまで書けるってすごいですね