中学一年の思い 　作：モノ

最近よく気になることがある。
独り本を読んでいると。後ろの方でクスクス…。と何かやっていると思ったら、いきなり笑い始める。
正直言って怪しい。何故かと言うと背中で、しかもいきなり声もなく笑うのだ。
自分にはわかる、これはまたあいつ等だなと。
あいつ等は気が付いていないと思っているのかまたやっている。
どうやら背中に付箋か何かを付けてバレた奴が罰ゲームをするらしい。
そう思いながらいい加減鬱陶しくなってきたので軽く後ろを向く。
やはりアイツ等だ。
四人は見られた途端に歩き出す。一人遅れたが。
いつもと違うのは、背の低い気の弱そうな奴が混じっていた。
そして教室の隅で背の低い奴がさっきのバレた奴に罪の擦り付けを食らっておろおろしていた。
何が楽しいのだ。関わらなければいいのに。
そう思いながら読書を再開した。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わり。