Repeated 2-1話  作:あいりあ

ここは流天国のとある公園。その中央に少女、ルゥト・理沙・ロンディニアは立っていた。
「ふふふ...そろそろ来る頃かしらねぇ?」
時計塔、は10時を知らせる鐘を鳴らす。
ルゥトは不敵な笑みを浮かべ、と、同時に、
「ヒーローは遅れて――」
唐突に響く音。其れは、幼い少女の声。
「あら、幻聴が聞こえるわ?」
ルゥトは、不意の言葉に驚くこともなく、否、まるでその存在を認めていたかのように、遮る。
いつの間にかいたもう一人は、ルゥトのいる位置から少し離れた場所で長く伸ばしたツインテールの蒼い髪を揺らし、
「ちょっと!!幻聴じゃないわよ!!」
そう叫ぶ彼女の胸には流天学園の生徒の象徴であるプレートが有り、そこには、
「黙りなさい。ルーシア・フルフラッド。人様を呼び出しておいて待たせるような子に育てたおぼえはないわ。」
ルゥトの顔に、再び浮かんだもの、其れは笑みだ。
楽の笑みではない、嘲笑するかのような笑み。
「あんたに育てられたおぼえもないから......」
「あら、そう?」
会話中も、笑みは崩れない。
それは、何処か心の内を隠すようで、
「さて、決闘を――」
「ああ。じゃ、私はこのへんで。」
「うん、さよなら.....ってなんでよっ!!!」
ルゥトは、成る程、此れがNORIツッコミというやつね、と思案し、
「残念だけど、私にも色々用があるのよ。」
「この前、暇を持て余してる、とか言ったのは誰だったかしら?」
「あら、誰なの?そんなことを言った人は。」
「アンタよ!!」
五月蝿い女ね、と内心思う。
まあ、何を言っても時間を浪費するだけで戦闘は回避できないだろうとも思う。
ならば、
「......来なさい、戦闘大好き女。」
面倒だ。
結論の決まった意味の無い問答を続けるより、相手の意見を受け入れる。
それがルゥトの結論で、
「珍しくすぐ折れたわね......まあ、」
ルーシアも、こちらの意図を読んだのか、会話を終える。
「戦闘開始と」
いきましょうか。
    ト リ ガー
その言葉を 引き金とし、ルーシアが駆けた。


コメント

sin 2012/04/27 15:34
ちょっと中二っぽい。
けど現実に起きたら少しムフフな気がするw

あいりあ 2012/04/27 21:26
厨二全開ですぜww

かつまた 2012/04/28 14:51
ちゅうにびょう


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