鈴と柚  作:ruri

  第1章 死後の世界での再会                

 「ここはどこ?」
 急に薄暗い所に来た。ていうか、今までどこにいたのかも忘れちゃってる。…なんなのここ?
 私は柚。ホント、ここはどこなんだろ?なんか無駄に暗い。自然と恐怖を覚える。さっきから嫌
な予感しかしない。まさか死後の世界ってことは無いよね?…私絶対そんなのヤダよ。
 「もしかして、柚姉!?」
 きいたことある声と、呼び名が聞こえた。いるはずないと思ってたけど、もしこの世界が死後の
世界なら、在り得るかな?
 そう思いながら振り向くと、予想通りだった。そこには、鈴が立っていたのだ。悲しかった。た
だ悲しかった。
 鈴とは、私の妹だ。2年前に死んだのだ。
「驚いてるねー!こっちがすっきりしちゃうよ。」
 鈴は、こう言いながらも少し表情はすっきりしてなさそうだった。
「鈴…なの?ホントに、そうなの…?
 柚の今の表情は、尋常じゃなかった。驚きと、悲しみとが、いろいろ合わさって、訳が分からな
くなっていた。
「じゃあ、ここは、どこなの?」
「…死後の世界だよ。…見て。」
 鈴が、真っ白な霧のようなものを出した。魔法みたいだった。…何かが見える。
「…!」
 これは、お母さん?事故が起きてるじゃん!なにこれ?え…?これ…私?
 そこに見えたのは、柚が死んだ事故の現場だった。
「わかったでしょ。死んでるの。私達は完全に死んでるの。」
 本当にショックだった。これからどうすればいいんだろう? 
「大丈夫だよ。私もいるしさ!それに、」
「私達、死んでるけど、この死後の世界でちゃんと生きてるんだよ。」
 ただの気休め。ふざけないでよ。結局はここが死後の世界なんでしょ?私たちは死んでるんで
しょ!?私はこんなのに揺らされないんだから!こんなの、
「死んでる事には変わりはないんだから…」
 柚は、ただ自分が死んでしまったことがショックだったのだ。
 でも、柚は、鈴の言葉で少しは救われたような気がしていた。 


コメント

ruri 2012/05/10 19:37
作者です。多分ココネをやっていた人で、tosaの事を知っていたら、この話も知っていると思います。その人たちと再会もしたいし、たくさんの人からコメントも欲しいです。私、実際に作家目指してますからね!
ruriなりたてホヤホヤ中学一年生、これからヨロシクです。

3点 モノ 2012/05/10 19:40

がんばっ!

ruri 2012/05/11 16:39
コメント来ない…悲しいです…

アクセス 2012/05/11 21:44
コメントを強要しないで。
不愉快です

ruri 2012/05/12 13:43
強要したつもりは無いんですけど、すいません。
前のサイトではこういう雰囲気だったのでつい…
でも、作品に関すること以外は、あまり書かないでほしいです。


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