中学一年の思い5 　作：モノ

殺れるものなら。と挑発すると、おい殺っちまおうぜ。などと喧嘩の始まるに雰囲気になりつつあった。と言うかなった。今にも殴りかかってきそう。
連勝記録、打ち破ってやんよ。と何故かは分からないが静かに言ってみると、殴りかかってきた。
殴ってきたのは親玉だ。
親玉の腕を顔をそらして避け、逆に右の蹴りを出す。当然の用に足が掴まれる。馬鹿め。
残った左足で軽く飛び、親玉を巻き込んで倒れる。自分に向かって倒れ込んで来たので、地面に着く前に右足を降り、親玉を飛ばした。親玉はとっさの事で反応できず面白いように転がった。
後ろに転がって両足を地面に付ける。ちょうどAとBが蹴りを入れようとしていたので、飛び上がりながら痩せたAにアッパーを食らわせた。Aは謎の声をあげ気絶した。
蹴りが空振りに終わり、惚けている細長いBに左のフックを入れ、流れるように鳩尾に右のストレートを入れる。引いた手と入れ替わりに、肉の薄い太股の側面を狙った右の蹴りを出す。倒れそうになったBの背中に左の踵落としを叩き込み、Bを地面に急落下させた。こちらも変なうめき声をあげ気絶した。
親玉の方を振り返ると親玉はブツブツ何かを言いながら右手をポケットに突っ込んだ。