放課後の教室 PART2  作:キョン

先生「おーい全員席着けー」

かなり気だるい声で先生は言った。これが我らが担任喜田 真時(きだ しんじ)先生だ。

この先生はかなり人気のある先生で、俺も好きな先生だ。

理由1、まず授業がうまい。教頭とかよりも全然うまく、ユニークな教え方をしてくれる。

理由2、とんでもなくカッコいい。教師より先にアイドルに引き抜かれていいんじゃないかっていうくらいカッコいい。

理由3、これが一番重要な理由で、怪談を話してくれるということだ!今までの話で言うと、「鏡の亡霊」とかだ。

この怪談っていうのが本当におもしろくて、癖になるんだこれが。

まぁそんなこんなで喜田先生は人気があるってことだ。あと、これから喜田先生のことは「キダ」もしくは「先生」と書くから。

先生「出席とるぞー、ふざけたやつは廊下に硫酸持たせて立たせるからな〜」

先生は今まで嘘をついたことがないので、本当に立たされた生徒がいたらしい。怖すぎんだろっ!!

だからふざけた生徒はこのクラスにはいない。

先生「安立〜…安部〜…飯村〜…井川〜…」

それにしてもこの待ち時間は暇だ…どうにかなんねぇかなぁ?

先生「村山〜…柳葉〜…山口〜…」

呼ばれたが誰も返事はしない。これは先生が名前を言いながら、居るかどうかを確かめる出席だからな。

先生「よし終わった。え〜と知ってるかもしれないが、今日は転校生が来ている。かなりかわいい子だぞ〜(ニヤッ)」

男子(俺以外)「おぉ〜!!」

俺は女子とかにあまり興味がわかないし、他人の眼なんて信用できないからな。

先生「よしじゃあ入っていいぞ」

そう言われて入ったきたのは、ハクと同等の顔をした女子だった。

男子は全員息をのんだ。不覚にも俺もだ。

ハクは口を大きく開けて唖然としていた。その他の女子は「カワイ〜」とか「すご〜い」とか言っていた。ランは何も言わなかったが、少し笑っていた。

先生「は〜い静かに〜。じゃあ名前をここに書いて、自己紹介をお願いな」

そう言われた彼女は、黒板に細くきれいな字で、「鈴宮 雪菊」と書いた。

鈴宮「鈴宮 雪菊(すずみや ゆきぎく)です。よろしくお願いします」

名前は一瞬で頭に入った。それほど第一印象のインパクトがあったんだろう。

先生「じゃああそこの端の席に座ってくれる?」

端の席というのは、昨日までは何もなかった一番後ろの窓側の席である。おそらく先生が用意したんだろう。

鈴宮「はい、わかりました」

そう言うと彼女はそこに向かって歩き始めた。幸運なことに俺はその席の前の席だった。時がとてもゆっくりに感じられた…。

ので最悪のことを忘れていた。

その席はやつの席の隣だったのだ!!そう、あのハクの席の隣だ!!あぁぁぁぁぁっ!!

ハク「よろしくお願いね。鈴宮さぁ〜んっ(怒怒怒)」

鈴宮「よろしくお願いしますね。北川 白姫さん」

…ん?あいつ(ハク)いつ自己紹介なんてしたんだ?何で鈴宮さんがハクのフルネーム知ってんだ?

だがほかの男子はそんなこと気になっていない様子だった。

ゼロ「…まぁいいか。職員室かなんかであいさつしたんだろう」

そう思いながら前を向いた。今しゃべるのはいろいろと悪いからな。休み時間かなんかに話そう。

そして授業が始まった…。

俺は勉強ができるほうでも、できないほうでもない。いたって普通だ。

ハクも俺とおんなじくらい。バカーズ(コースケとテン)は常に補修だ。さすがバカ丸といったところだろう。

そして最も気になる人のうち一人はあいつだろう。あのお嬢様…そう、ランだ!!あいつは常に1位だ。常に金メダルだ、五輪なら。

つまりめっちゃ頭がいいってことだ。そうなると、俺たちと仲がいいのはもっと訳がわかんなくなる。

まぁ俺たちはこんな感じで、気になる人二人目は鈴宮さんだろう。授業を見ていると、かなりできるようだった。

ランは「張り合いのある人が来てよかったですわ」とか思ってるのだろうか?

まぁランには及ばないが頭がいいのは確かだ。

そこで、こんな感じに女子3人をまとめてみた。

頭がいい順 1位、ラン 2位、鈴宮さん  ………300位くらい、ハク(女子三人で比べるなら3位だが、あまりにも差があるのでこんな感じにした)

顔がいい順 1位、鈴宮さんかハク(まぁ同じでいいだろ)3位、ラン(でも1位と比べてぎりぎりの3位だ)

性格がいい順 1位、ランか鈴宮さん(鈴宮さんのは第一印象だがこんなもんだろ) 1000位、ハク(頭がいい順のやつと同じ)

告白された回数順 1位、ランか鈴宮さん(たぶんおんなじくらい人気があるだろ) 100000000000000位、ハク(もう書かないよ)

ありゃりゃハクどうなるんだろうね?総合にしたら

1位、ランと鈴宮さん 33333333位のあたり、ハク

こんな感じじゃね?ありゃりゃりゃ〜どうなっちゃうのかねぇ〜…

などと硫酸を持ちながら考えていた俺であった。(キダ先生の数学の時に考えていたからだ)


〜今回はこれまで〜


コメント

3点 kana 2009/10/03 18:29
続き楽しみ〜
これハマルネ!!


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