放課後の教室 PART3  作:キョン

硫酸から解放された俺は、さっそく彼女に話しかけようとして席に向かった。

だがそこには信じられない光景があった。

なんとあのハクと楽しそうにしゃべっているではないかっ!!

待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て

一回状況を整理しよう。

さっきハクと鈴宮さんは一回話していた。そのときハクは確実に怒っていた。

なら俺が硫酸の刑に処されていたときに何か有ったのか?

いや、それもないだろう。授業中に話すほどハクも馬鹿じゃないし、鈴宮さんがそれに乗るとは考えられない。

じゃあ今さっき何かがあったんだ。何かが…

それでもこの輪に入るのは相当難しそうだな…どうする?

と考えていると、ハクはこちらの考えに気付いたようで手招きしてきた。

ゼロ「ん?」

声は出さなかったが「耳かせ」と言った(と思う)ので耳を近づけた。

その時は鈴宮さんはほかの人と話していたので、タイミングが良かった。

ハク「あんた、何で仲よくしてんだって思ってるでしょ?」

図星です。

ハク「それはね今日面白い約束をしたからだよ」

何それ?

ハク「それは…七不思議よ!」

…何いってんの?

ハク「だから七不思議よ、七不思議。この学校の七不思議を調べるの」

…なるほど、テメェが喜びそうな展開だな。で何でそんな隠して話すんだ?

ハク「そんなの私たち6人で秘密裏に行くからでしょうが」

ほーその6人とはっ!

ハク「そんなの私とユキにラン、それからコースケとテンあとあんたに決まってんでしょうが」

ふーんそうなのか。じゃあ勝手に行ってく…ありなんかおかしくね?なんか俺、それに入ってね?

ハク「あたりまえでしょうが。それなら話さないでしょ」

……マジでかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


そして放課後…

ハク「よーし集まったわねー」

俺とラン以外「オーッ!!」

ゼロ「どこでどう転ぶとこうなるんだ?」

ラン「数学の授業中にふざけたこと考えて、硫酸持たされたあげく、居なかったせいで何の意見も言えないとこうなるんですよ」

ゼロ「なるほどわかりやすい」

ハク「これから私たちはこの学校に潜入する。今の時間はコースケ時間長っ」

コースケ「はっ!!ただいま7時ちょうどであります!!」

ゼロ「おいなんだ時間長って」

ハク「次に荷物確認だ荷物長テン!!」

…もうどーでもいいや。

テン「はっ!!懐中電灯人数分、予備の電池人数分、筆記具と紙人数分、あと念のため非常食としてカンパン人数分であります!!」

ちなみにテンの家は電化製品店なので、懐中電灯くらい親に言えば貸してもらえるらしい。

陰陽師に何の関係があるのかは聞くな。

カンパンってのは、隣が駄菓子屋なので賞味期限ぎりぎりのカンパンくらいもらえるらしい。

これまたこんなコミュニケーション能力が、陰陽師に何の関係があるのかは聞くな。

ハク「よーし、では最後予定長ユキッ!!」

いまさらだが何でお前が仕切ってんだ?

ユキギク「はっ、予定は七不思議を見て回る以上っ」

あ…やっぱりそこで乗っちゃうのね…。て言うかそれ予定じゃないよ…。

ちなみに、なぜやっぱりなのかは、あの後の回想を見てくれ…


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あの後俺はハクに、それはそれは抗議した。ほかの人に聞かれたくないらしいので、そこは帰り道にしてやった。

ゼロ「何で俺が入ってるんだよっ」

ハク「そんなもん、男手があったほうが安全だからでしょ」

ゼロ「な・ん・で安全の確保がいるんだ?」

ハク「だってこ〜んなかわいい女の子3人で行ったら、幽霊とかに見染められるかもしれないじゃな〜い」

ゼロ(心の声)「…コロス。お前絶対コロスッ(怒)!!」

コースケ&テン「まーまーいーじゃないの。だってユキちゃんと一緒に行けるんだぜ?」

鈴宮「キャッ、うれしい!!」

ゼロ「…お前ら打ち合わせでもしたのか?」

コースケ&テン「してまっせーん」

ゼロ「双子かテメェらっ(怒)」

ハク「私も行くんだけど?」

コースケ&テン「あ〜ダメダメ、転校生っていう萌えポイントがあるからより一層萌えるのであって、Mじゃない僕たちはあなたがが来ても特にうれしくは…」

ハク「へー……死にさらせぇぇぇぇぇ!!!!(怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒)」

コースケ&テン「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ」

ラン「それよりも鈴宮さん、私たちと帰り道同じだったんですね」

鈴宮「やだなーランさん、ユキでいいですって」

…すごっこの人!何であった一日目からこんなに話せるの?すげー性格だな…こりゃランキング変動しなきゃ

性格がいい順 1位、ラン 2位、鈴宮さん 1001位、ハク

まぁこんなもんか。

ハク「ところでユキって何人くらいに告白されたの?」

鈴宮「うーん300人くらいですかね?」

ラン「それはすごいですねぇ。私は150人くらいですよ」

ハク「……………(押し黙る)」

ランキング変動っ

告白された回数順 1位、鈴宮さん 2位、ラン 100000000000001位、ハク

よしっ!

ハク「で、結局あんたはどうすんの?」

ゼロ(心の声)「なんて言っても付いて行かせるくせに」

ゼロ「行くよ行く」

ハク「そーこなくっちゃ、じゃあ今日の7時学校の校門で」

この中だとハクが一番最初に分かれる。

ゼロ「…疲れる」

なんであいつと俺ってここぞって時に仲いいんだ?わからん、まったくわからん。

それからしばらくバカーズと鈴宮さんの話に耳を傾けていた。

その後バカーズが分かれた。(今まではハク→バカーズ→ランという順に分かれていた。俺が一番遠いからな)

いつもならここで少しランと話すのだが、鈴宮さんがいるためそっちの話題を振った。

ゼロ「鈴宮さんは家はどこなんですか?」

鈴宮「だ〜か〜らユキでいいですって」

うっ…なんとなく呼びにくい…まだ初対面だからか…。

ラン「では下のフルネームにしたらどうです?私もそう呼ばせてもらおうと思ってますし」

おお、それいいかも。こいつが言うと説得力がある。

ゼロ「じゃあユキギク、家どこなんだ?」

ユキギク「まだ結構先ですよ。そういうお二人は?」

ラン「私はすぐですよ。ここ曲がってすぐです。ではまた明日」

…やばい最後の生命線を失った。俺まだ結構先だよ…。

ユキギク「ゼロさんは?」

ゼロ「おっ、俺はもう少し先…」

ユキギク「そうですか。ならもう少しお話しできますね」

よくいえば明るい、初対面でもわけへだてなく話せる。悪く言えば緊張感がない、ノリが激しいとでも言うのかね。

ゼロ「それで、なんでこっちに引越してきたんだ?」

ユキギク「それは…まぁいいじゃないですか」

なんだ地雷か?

ゼロ「そうか、なら何であんな計画に乗ったんだ?」

ユキギク「あれ私が考えたんですよ」

へーそーなの。…ってぇえぇぇぇ絵得えぇ餌エえェぇェ獲えェええエぇっ

ゼロ「…なんで」

ユキギク「オカルトオタクだから…というと早いですね。私オカルトとか大好きなんです!!」

キモォォォォォォォッ!!!!!!!! オカルト好きの方には悪いけどキモォォォォォォォォォッ!!!!!!!!

わかった、きっとこうだ。(ここからゼロの考えゾーンに入ります)

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おそらくハクとユキギクは

@なんやかんやで少し仲良くなった。

Aオカルト好きが判明。

Bハクが七不思議を思いつく。

Cそれを聞きユキギクが七不思議調査に誘う。

D今に至る。

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ユキギク「6割あってますね」

ゼロ「うわっ」

心を読まれたっ!!

ユキギク「正確に言うと

@私が無理やり話しかけた。

A七不思議のことを話す。

Bハクがその理由を聞く。

Cその時オカルト好きが判明。

D仲がよくなる。

E私が調査に誘う。

F今に至る。

ですよ」

へー、そーなのか。て言うかすごい勢いでしゃべるなこいつ…。

一気に私変態発言ともとれる発言してるぞ。

やっぱり乗りやすいんだ、うん。

そんなこんなしているうちに、俺の家に着いてしまった。

ゼロ「じゃあ、またあとで」

ユキギク「うん、またあとでね」

そう言って別れた

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というわけで、このオカルトオタクの乗りの良さがわかっただろうか。

て言うかこれの説明長いよ、これでこの話終わっちまいそうじゃねーかっ!!

……え?終わりなの?うそ…(筆者)「終わりですよ」

……すげー中途半端な終わり方だな。


〜中途半端ですが今回はここまで〜


コメント

3点 413 2009/10/04 16:11
いっきに3話読みました。
おもしろいですね〜はまっちゃいそうです


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