放課後の教室 PART5 作:キョン
ゼロ「まったく、あいつらは学習ってものを知らないのかね」
ラン「バカですもの。知ってるとは思えませんわ」
あぁ〜いら立ちがひしひしを超えてチクチク伝わってくる〜。心なしか、バックに渦巻く炎も見える…。
ハク「ほらそこ〜、さっさと行くよ〜」
ゼロ「はいはい、わかってますよ。行こうぜラン。おっとその前に血は止まったのか?」
ユキギク「ああもう止まりました」
ゼロ「じゃあ行くか。置いてくからなお前ら〜」
バカーズ「ま、待って………………(ガクッ)」
ゼロ「あ、死んだ」
結局その後15分ほど死んだままで7時15分に出発となった
ハク「まずは音楽室ね〜、近いし」
そう言いながら音楽室へ向かった。中に入るとベートーベンの絵も血を流していなかったし、ピアノもなっていなかった。
ハク「これは嘘だったのね〜。なんだ〜」
ハクはそう言いながら不満そうにピアノを鳴らした。
次はガイコツだ理科室の。
行ってみるとガイコツは粉々だった。なぜっ!!!!
ラン「そういえば、先生方が生徒が転んで粉々にしたとか言ってましたね」
ハク「な〜んだつまんないの」
ゼロ「次行こうぜ次」
次はプールに行った。ロッカーを確認するためだ。まぁここもないだろうと踏んでいた。
ハク「ほらそこの電気つけて」
ゼロ「はいはい」「カチッ」
ハク「…何これ?」
ランと俺以外「何かあったの!!!!」
俺もチョコチョコと行って見てみた。そこには!!!!
ゼロ「水浸しなだけじゃないか」
ハク「いや、ここまでひどく使う人もすごいなーと思っただけよ」
ラン「あら4月に使うなんて気の早い人ですね」
ラン以外「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ギャァァァァ」「うわぁぁぁぁ」「助けてぇぇぇぇ」「キャァァァァァ」「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」「うふふ」
というわけでそこからみんな立ち退いたのだった。
ランとユキギク以外「はぁはぁ」
ゼロ「どどどどどどどーゆーことだあれぇ」
ハク「かかかかかかかかかいきげんしょうよ」
コースケ「ななななななななんでひらがななんだ」
テン「ここここここここわいからじゃないかな」
ユキギク「皆さん落ち着きましょうよ、怪奇現象を体験できたなんて考えただけで…うふふふふふふ」
こいつの青春おしまいだな。
ラン「そーいえばあそこ雨漏りしてるのではありませんか?」
一同「………」
ハク「そーよそーに決まってるわ、うん!」
恐怖をごまかしたよ。まぁ俺も断固そう思いたい!!
あれは無視して次の場所へと向かった。
ゼロ「次は保健室か、誰もいないはずなのに人が寝てるってやつ」
ハク「それよそれ。今回は本当に誰も寝てないわ。今日は保健室担当の先生が出張だから、別の部屋のベッドで寝るようになってるから。」
ご都合主義ですんません(m_ _)m
颯爽とドアを開けて入ってみれば、だれもいな〜い。
ハク「やっぱりそうなのね〜」
ぞろぞろと皆出て行った。が俺は物音で少し立ち止まった。
「ガタガタ」
ゼロ「ん?」
「ガタガタ」
ゼロ「…なんだネズミでもいんのか?」
自分で言うのもなんだが声が震えている。
そーっと開けると…
ゼロ「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
ハク「なにっ!」
ラン「どうしたんでしょうか?」
ユキギク「まさか怪奇現象!!!!」
テン「よくわかんないが行ってみよう」
コースケ「そのほーがよさそうだな」
ダダダダダダッ
ハク一同「どーした」
そこに待っていたのは…
ゼロ「あっち行けぇぇぇ!!」
新聞紙を振り回すゼロとものっそい数のゴキブリだった!!!!
「キャァァァァァァァァァ!!!!」(ユキギク)「イヤァァァァァァァァァ!!!!」(ラン)「来んなボケェェェェェェェェ!!!!」(ハク)「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」(コースケ)
珍しくランも叫んでいた。だが…
テン「こっちこっち〜」
カサカサカサカサ…
なんとっ!!テンが全てのゴキブリを近くの段ボール(最初にゴキブリが入ってたやつ)に戻したのだ!!
テン「こーゆーの得意なんだ。陰陽術のおかげかな?」
得意も何も、普通できませんっ!!
そんなこんなで次の目的地へと向かった。
ゼロ「あれはなんだったんだ」
ラン「確か保健室の担当の方ってゴキブリ好きの方ではありませんでしたか?」
そうでした。五木(ごき)先生はゴキブリ好きなんだ…それか。しかし保健室で飼うのはどうかと思う。
次は階段に行ってみた。
ハク「今日数えたときには12段だったから、13段になってるはずよ」
ゼロ「何で俺が数えるんだ?」
ハク「私が数えるわけないでしょ!!その段を踏むと異世界に行っちゃうんだから」
結局怖いんじゃねーか。
ゼロ「わーったよ。1…2…3…」
都合により中略
ゼロ「10…11…12。やっぱ12段だ」
ハク「あっそ、じゃあ次ねー」
ありがとうぐらい言えや!!
ハク「次は気づいたら人が増えてるってやつだけど、これも嘘ね」
マッタクダ
ラン「これで7つではないんですの?」
そーいやそうだな。ベートーベン、ピアノ、ガイコツにプールのロッカー。保健室あと階段と増えてるってやつ。
ハク「まだあるでしょ。金次郎像とか校長の銅像とか、ハチ公とか」
お前は銅像しか浮かばんのか!!ちなみにハチ公はないぞ!!
コースケ「でもうちには、銅像なんてひとつもないぞ」
ハク「それもそうね…」
ユキギク「あっ、それ嘘ですよ。前の学校で私調べましたから」
さすがオタク。ラッキーこれで帰れる。
ユキギク「あとは花子さんも調べましたよ。図書室の本の名前が消えるとか」
これでさらに2個消えた。もうないだろ。
ユキギク「でもあと3つ先生に見つかって調べてないんですよ。」
マジか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ザケンナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユキギク「それは給食で残されたものが、恨みを持った別の生命体になって、人を見つけると暴れまわるってやつと、
忘れられた文房具が別の生命体になって暴れまわるってやつと、
校舎の裏にある他と違う一輪の白い花に願いを込めると1つだけ叶うってやつです」
もはや都市伝説だよそれ。七不思議じゃないよそれ。
ハク「じゃあついでに調べちゃいましょう」
いやいやいやいやいやいやいやいや
100歩譲って俺はいいよ、だけどこれ以上ランを付き合わすのはどうかと…
ラン「まぁおもしろそうですね」
あり?なんで?
今まで私が不機嫌だったのは、ありふれた七不思議だったからですわよ」
そーだったのか!!まぁ、もう怒る気力もないや。
そしてその後は怪物(残飯)と怪物(文房具)と花のグループに分かれることにした。結果は
残飯=ハク・俺
文房具=バカーズ
花=ラン・ユキギク
嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!こいつは嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
バカーズはバカだけど頼りがいがあるし、(テンは陰陽師でコースケは1年で野球部のレギュラーだから)
ユキギクは詳しいから何かあっても頼りになるし、ランは大富豪だから携帯ひとつで軍でも飛んできそうだ。
こいつは強いがあたりかまわずやるから、助かっても助かったとはいえない状況になるだろう。(全力を出すわけにもいかないし)
はぁ〜憂鬱だ。まぁ仕方ないか、怪物なんて居ないだろうし平気だろ。
というわけで俺たちは給食室に向かったのだった…。
コメント
3点 紅 2009/10/05 22:05
ホラーに見せかけてギャグってトコが
いいです!(^^♪
正直言うとマジ怖かった(・_・;)です。