望と希　〜第１話〜 　作：☆ハルヒ☆

　ピピピピッ　　ピピピピッ　　ピピッ・・・

　いつも通りの朝だ。

　今日も僕はいつも通り、顔を洗い・朝食を食べ・歯を磨いて着替えて学校に行く。

　何気ない日常。

　いつもと変わらない

　　
　学校に着く　　

　相変わらずクラス全員うるさいバカばっかだな、オイ

　僕はあきれて机にうつ伏した

　ん？

　何かいつもより騒がしい・・・？

　女１「ねぇねぇ、転校生、男かな？女かな？」

　女２「男だったらいいね〜♪キャハハ・・・」

　ほぅ、転校生が来るのか

　転校生ねぇ・・・どんなヤツだろう？

　いや、別に期待はしてないけどね

　そりゃー、転校生が宇宙人・・とか、魔法使いです・・・なんて事あったらいいなぁ〜

　・・・とは思っちゃったりするけどさ

　
　ガラッ　　　

　担任の浅間がやってきた。（未だに結婚してない３０代の女教師）

　浅　「席についてー。　　　さぁ、今日はこのクラスに新しく転校生が来たわよ！！」

　ざわざわ・・・

　（ったく・・・転校生くらいで騒ぐんじゃねーよ）

　浅　「佐々木、入っていいわよ〜」

　僕は何気なく顔を上げてみた。

　・・・美少女だった

　教室から歓声が上がる

はっきりと、まっすぐな目・少しウェーブのかかったロングヘアー。

その姿はまるで、天使のような・・・　ものだった

　教室中から浴びてる視線にもビクともせず、

　浅　「じゃあ、佐々木。自己紹介してね♪」

　まぁ、普通最初はそうだよな

　その転校生は晴れやかな顔で

　希　「佐々木　希です！　神奈川から来ました、よろしくお願いします♪」

　といった。普通だけどドコか他の人と違う、オーラ的なものが見えた気がした
　
　浅　「じゃぁ皆、佐々木に質問あったらじゃんじゃん言ってあげてー！」

　相変わらず騒がしい先生だなぁ・・・　

　だいたい、質問していいかって先生が決めることじゃないだろっ

　女３「前は何部だった？？」

　希　「テニスだよ〜」

　男１「好きな食べ物は？？」

　希　「食べ物ならだいたい全部好き！！」


　・・・・こんなやり取りが続く

　やっと質問タイム終了だ　　　やれやれ

　浅　「じゃあ、佐々木の席は・・・遠藤のとなり！遠藤、仲良くしてやんなよね〜」

　　　　　　　　　　　　　　はぁ？？

　ざわっ　　　　　　ひそひそ

　女４「うそっ！いきなり遠藤のとなりぃ！？かわいそう〜」

　男２「マジかよ・・・アイツのとなり・・・絶対アレはきついって！」

　希　「よろしくね、遠藤さん♪」

　望　「・・・；」

　僕に話しかけてくるなんて・・・どんだけバカなんだよ

　さっきのアイツらの会話聞いてただろ？　　　なのに何で・・・

　希　「遠藤さんって、すごくキレイな目をしてるんだねぇ・・・」

　望　「え？？」

　希　「なんでもない＾＾」

　なんか、元気系な不思議っ子？？

　希　「ねぇねぇ！放課後、校内案内してよ！」

　はぁ？
　何故に僕が

　希　「だって席となりじゃん♪」

　望　「・・・・まぁ、いいけど」

　　やれやれ

　希　「やったぁ♪　　これでもう、ウチらは友達だね！」

　望　「友達・・・？」

　希　「うん♪」

　望　「・・・そう」

　何か、うれしかった。

　何でだろう、佐々木と一緒にいると落ち着く気がする

　佐々木といれば、何かが変わるかもしれない！！

　そう思いながら、そわそわと、いつもと違う１日を過ごしたのであった


　そして放課後・・・

　男女「ねぇねぇ、佐々木さん！校内案内してあげるよ！」

　希　「あ〜・・・ごめん、遠藤さんに案内してもらうから＾＾；」

　男女「えっ！　　あんなヤツと行くの！？やめときなよ・・・」

　希　「何で？　　遠藤さんのどこが悪いの？そういうのはダメだぞ〜」

　男女「・・・じゃあ、俺らはこのへんで　　　じゃあね〜佐々木さん＾＾
　　　　でも、アイツにはあまり絡まないほうがいいからな・・・」

　急に黙り込んだと思ったら逃げるように走っていった

　希　「・・・どうしたんだろう」

　遠藤さんが来た。

　望　「ごめん！遅れて・・・」

　希　「・・ううん♪じゃあ、行こー！」

　望　「ここが〜で・・・」

　希　「ねぇ、何で遠藤さんは皆に避けられてる？の？」

　望　「それは・・・また今度話すよ。・・・」



　　　　　まだ・・・言えないから・・・



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第２話に続く